84(2003/12/31)
●大晦日
今年もいろいろな発明をした。
尤も、昔発明したものを再発見したという方が正しいが。
これも今は詳しくは書けない。
来年の春を待て。

83(2003/12/30)
●晦日
今年もあと二日。
あっという間に一年が終わっていく。
書道のOTで「夢」「愛」「時」などと書いた。
一番気に入っているのは「無言実行」。
これがしうちゃんに対する僕の解答だ。
まあ、黙ってみとけ。

82(2003/12/29)
●年の瀬
年の瀬、である。
まさか年末を病院で過ごすことになるとは思わなかった。
でも、これも必然。
まだ何か知らなければならないことがあるということだろう。

●しゃきりり
作業療法棟にいくところの自動販売機に売っている。
名前が気になって一度飲んでみたいと思っているんだが、
きっと甘いんだろうな。
甘くないジュースをほしがっている人が沢山(?)
いるってことをもっと飲み物会社に知らしめなくちゃ。
そのために僕は会社起こすようなもんだ(嘘だけど)。

81(2003/12/28)
●治す
けやきの森病院はいい病院だ。
ご飯もおいしいし、スタッフもみんないい人だし。
そして、治し方。
・教える
・諭す
・優しくする
・叱る
・怒る
・許す
・許さない
その全てが「気付かさせるため」に必要なのであった。

●悪党諸君
いい本がある。
「悪党諸君」
ISBN4-344-40280-4。
どんな内容かは内緒。
讀んで下さい。
いい話が盛り沢山です。
お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、ありがとう。

80(2003/12/27)
●邂逅
そうか。
目を、見ていたんだ。
やっと分かった。
いや、頭では分かっていたけれど、本能でやっと分かった。
「個人的には興味があるが、ビジネスとしてはNOだ」
やっと、この言葉の真意に出会えた。
ありがとう、黒崎さん。

●平等院鳳凰堂
10円玉。
世界で一番好きな建物。
僕は鳳凰堂に住みたい。
といっても、本物に住むのはもちろん無理だから、
レプリカを作ってそれに住む。
建築予定地は北海道コタン。
土地買うぞー。

79(2003/12/26)
●三十五の夜
一人で保護室にいると夜が楽しい。
気ままに書き物をしたり、読書をしたり。
隣の岡本さんがちょっとうるさいけれどそれもだんだん慣れてきた(笑)。
バイクを盗まれたことと自転車を盗んだことはあるが、バイクを盗んだことはない。
そんな夜にこうして日記をつけている。
自分を見つめ直すいい機会だ。

78(2003/12/25)
●ケーキ
別にクリスチャンというわけではないのだけれど、
なんとなくお祝いしている。
今日も母親と嫁さんが面会に来てくれた。
ケーキを持って。
3人分のケーキ。
僕はラズベリーとブルーベリーののったケーキを。
母親がストロベリーショート。
ママがブッシュドノエルみたいなチョコレートケーキ。
ケーキは好きなのでお祝いは好きだ。
ま、いいだろう、そういうことで。

●原点
「ぞうすいや」という食べ物屋をやろうと思う。
何でも炊いてしまうことをさして「雑炊」。
で、そのぞうすいやのメニューを考えている。
実にいろいろ。
その一つにときそばっていうのがある。
どんなそばなのかは食べてみてのお楽しみ。
ラジオCMも考えている。
楽しいなーこういうことをいろいろと考えるのは。
紙と鉛筆があればいくらでもできる。
これだよね、原点は。

77(2003/12/24)
●クリスマス・イヴ
きよしろうのコンサートに行くはずだった。
のに。
Peace Teaなんて飲んじゃったもんだから、
外泊の予定がキャンセルに。
誰に教わったんだか定かじゃない。
確か、早稲田か慶応の文学部で、作家志望のベーシスト。
顔が2、3思い浮かぶんだが、名前がでてこない。
今度彦田先輩に聞いてみよう。
作り方を知りたい方はメール下さい。
よだれが止まらなくなって体ガクガクするほど激ウマです。
※飲み過ぎると命に危険をおよぼします(マジ)。

●岡本さん
隣室に賑やかな人が入っていた。
「おう、水くれ、水だよ、おう、何してんだよ、ちきしょう、おう、早くくれ」
「おう、電話貸してくれ。おう、テレホンカードだよ。おう、弟に電話すんだ」
「おう、呼んでるよ、隣の人が呼んでるよ。早く来てやれよ、おう、おーう」
自分で呼ぶからいいよ(笑)。

76(2003/12/23)
●Peace Tea
昨日の晩、12年振りに飲んだ。
大学の時に教わった、文豪達が原稿用紙に火をつけちゃいけない状態で
煙草を吸いたくて煙草の味のするお茶を飲んでいたという話だった。
それを、病院でやった。
そして、広田さんに見られた。
「何飲んでるの?」「Peace Tea」
「何それ?」「煙草の味がするお茶です」
どうやって作るのかを説明したら血相を変えていた。
で、今日、小木曽先生に怒られた。
「ヘタしたら死んでますよ?」
(ヘタしたことがないから今まで生きてるんだけどなー)
で、保護室に逆戻り。あーあ。

75(2003/12/22)
●クリスマス会
今日はクリスマス会だった。
ショートケーキが一人に一個。
チョコレートがおまけに付いていてサンタの袋に入っていた。
すかさずスケッチ。
このシーズンは絵になるものがたくさんあっていいねえ。

●風呂〜その後
「昼間にやれ」といわれたので昼間にやった。
今度は女性の看護士さんにみつかる。
「なにやってるの!?」「えーとお風呂に入ってます」
「お風呂は月曜と木曜って決まっているでしょう!」
(じゃあ、おまえらもそのルールでやってみろ)
のどから出そうになるがぐっとこらえる僕。
「ええ。昨夜やったら『昼間やれ』っていわれたので」
「そういう問題じゃないでしょう。流しはお風呂じゃありません」
「でも、毎日お風呂はいらないと気持ち悪くて…」
「他の患者さんが真似したら困るから辞めて下さい」
なんでだよー。
久本雅美が売れてなかった頃に同じワハハ本舗の仲間の下宿に遊びに行ったら、
そいつが素っ裸で流しで身体洗っていたっていう有名な話しらねーのか?
ったく、これだから常識のねー奴は困るよ。
でもここで引き下がるわけにはいかない。
「じゃ、タオル濡らして体拭くくらいならいいですよね?」
「そうね、そのくらいにしておいて頂戴」
というわけで、体拭くことは了解を得ました。

74(2003/12/21)
●麻雀
なぜ、ないんだろう?
というか、藤沢にはなぜあったんだろう?
麻雀。
藤沢に入院中に良くやった。
麻雀が強くなる秘訣っていうのも分かったような気がする。
芝居、だね。
ってことは芝居上手な僕は麻雀も強くなれるってか?

●風呂
病院は週に二回しか風呂に入れない。
月曜日と木曜日。
普通毎日風呂に入る生活をしている僕には結構嫌な感じ。
流し台のところで40度位のお湯が出ることが分かったので、
流しで風呂に入ることに決めた。
小さいタオルを二つ使って排水溝を塞ぐ。
お湯をジャージャー出して流しにごろん。
んー、極楽気分。
ってやってたら、怒られた。
「なにやってんの!」「え、風呂はいってるんですけれど」
「今何時だと思ってるの!」「えーと9時過ぎですかね」
「そういうことは昼間にやりなさい」「はーーーい」
ちゃんちゃん。

73(2003/12/20)
●煙草話
昔から煙草話の面白さは知っている。
麻雀話も面白いが、煙草話の方が一般的だろう。
今日仕入れた面白い話。
「箱根駅伝ってあるだろう」「ありますね」
「おととしだったかな、それを追い掛けてやろうと思ってね」
「走ってですか?」
「うん。でもね、自転車で」
「ああ、自転車でね」
「ところがこれが追い付けない」
「ええっ!あれって自転車で追い付けない位速いんですか?」
「そうじゃない。沿道に、こう、いるだろう?」
「ああ、旗振ってる?」
「そうそう。で、応援してるのがいっぱいいるだろう?」
「いますね。毎年すごい人出らしいですからね」
「あれが邪魔でぜんぜん前に進めないんだ」
爆笑。
この話をしてくれたのは60近いおじさん。
その頭真っ白のおじさんが「ちょっとどいてくれ」とかいいながら
歩道を自転車で歩いている様。
もう、絵が目に浮かぶ。でしょう?

72(2003/12/19)
●Peace
12年ぶりにPeaceを吸った。
やっぱり、こいつが一番うまい。
僕は煙草嫌いで通っているけれど、
実は昔ヘビースモーカーだった。
大学3年、調布に下宿をしていた頃。
両切りのショートピースをプラスチックパイプで
火をつけずに吸う。
甘い香りが口の中に広がってまるでお茶を飲んでいるよう。
最初はライターのガスが切れていて、
雨降っていて買いにいくのが面倒だったから。
それがいつしか習慣になっていった。
レポートを書く夜には決まってくわえ煙草、火無し。
部屋や洋服に臭いがつくのを嫌っていたから、
本当に一服するとき以外は火をつけない。
甘いんだ。うまいよ。

71(2003/12/18)
●リース
広田さんにあげるための一枚をスケッチ。
隔離病棟から外へ出るための階段にでる所にある鉄扉に、
ガムテープで吊るされているクリスマスリースを。
「この青いペン一本で書いた感じのがいいな」
リクエストにお応えして青ペン+アクセントに赤ペン。
入念なスケッチを行ったため、
たかが一枚のために1時間近くもかかってしまった。
でも、出来はすばらしい。ってこれこそ自画自賛。

70(2003/12/17)
●カード
今日は年賀状の図案をいくつか作成。
クリスマスカードも含めると全部で15種類ほど。
今年は全部手書きで行こうと思っているから、
今から準備に追われている。
同窓会の案内は印刷ですますとしても、
手書き100枚コースだよ。
でも、住所がまとめきれてないからなぁ。
出すのは退院後になっちゃって、
年賀状というより、寒中見舞いになる可能性もあり。
(注:本当にそうなった。これから官製はがきの買い出しにいく予定)

●作詞
キューティクルの種村くんから「作詞して下さい」とのリクエストがあった。
ので、作詞してみた。
テクのポップな曲調に合うようにとぴょんぴょん跳ねるような感じの歌詞。
さて、どんな曲がつくかな?
最近歌詞を沢山作っている。
みなさん、曲書きませんか?
僕が謳います。

69(2003/12/16)
●スケッチ
昨日中庭に出たときに拾った木の葉を。
青のボールペンを基本に赤をアクセントに。
ちょっと虫食いになっている辺りがリアルで良いカンジ。
広田さんにもほめられたし。
「記念に一枚欲しい。頂戴」
これは、お世辞の台詞じゃないよね。

68(2003/12/15)
●中庭
今日は中庭にでた。
中庭には物置きが一つ置いてあって、
いろいろなスポーツ用品が格納されている。
バスケットボール、バレーボール、野球、バドミントン。
そして、サッカーボール。
下駄で外にでていたのだけれど、迷わずサッカーボール。
30メートル位離れてパスの応酬。
基本を躯が覚えている。
続いてPK戦。
隅に。
惜しいところで切れる。
楽しいなぁ、サッカー。
あとはバスケをちょっととバドミントン。
風があってバドミントンはちょっとダメ。
やっぱ、オールシーズン、オール天候
できるスポーツといえばサッカーだよね。

67(2003/12/14)
●日記再開
そうか、紙に手で書いておけばいいんだ。
ということに気がついたので、日記を再開。
毎日いろんなことに気が付いているんだけれど、
ちょっと都合によりかけないことが多いので、
これからは一つ二つの話題にしぼって書きます。

●誤解
僕は、佐藤先生を誤解していた。
「はっきり云って今の佐藤さんは私には恐いです」
この台詞を聞いたときに、思った。
「医者が患者を怖がってどうするんじゃい」
でも、違った。
彼女はそう告白することで僕に外から見た僕の状態の異常さを伝えたのだ。
これまで寛容な人に囲まれていて厳しいことを云ってくれる人が少なかった。
もちろん、何人かはいたけれども親しく言葉を交わしてくれる人で、となると、
窪田くらいだったと思う。
そういった中で治療者としての彼女の態度は極めて立派だったといえる。
尊敬できる医者だ。

66(2003/12/13)
●入院
例によって、入院している。
ので、日記も更新できずにいました。
心配かけたみなさん、どうもすみません。

まだ退院じゃないので、今年いっぱいは病院でゆるゆるしています。
iBook持ち込めればいいのになぁ。

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